フラッシュバック
夫が、苦しむ姿
死への恐怖と戦っていたであろう時間
(喋ることも、手を動かすことも出来なくなった)
フラッシュバックして
私の身体がおかしくなる。
頭から内蔵の隅々に
黒い泥か絵の具か、
何か恐ろしい液体が流れ込んで、
埋めつくしていく恐怖で
パニック、動悸、息苦しい。
吐き気がする。
足は地についていない。
震える、冷たい
もうこれ以上書けなくなってきた、
私が飲み込まれる
「がんばったね〰!!!
怖かったよね〰!!」
と、夫の名前を叫び、泣く。
夫の気持ちに成り変わって、悔しくなる。
ふと、気がついた。
私も
がんばった〰
怖かった〰
本当に本当に、怖かったよ〰
これ、自分の気持ちなんだ。
自分の気持ちでもあるんだ。
こんな気持ちがあることさえ、
今まで自覚してなかった。
心からの声。